民主主義をあきらめてはいけない

最近の日本社会の抱える大きな課題といえばエネルギー問題で原発を廃止するかどうか、安全保障問題で軍事費を増大するかどうか、日本の食料自給率の低下とか、人口の減少、二酸化炭素の排出量とというような問題がありますが、何の問題も非常に様々な利害が対立している問題でこれが正解と言えるような解答は誰も持ち合わせていないと思います。

民主主義社会においてはこういった問題について自分自身の利害関係を越えて長期的に日本社会全体にとっての利益となる政策を選択すべきかということを喧々諤々と議論した上で進めていくという方法が取られるべきですか実際は、政治家は次の選挙において有権者に投票してもらうのにはどうしたらよいかというような観点から政治活動を行いますし、国民も政治家に対しては自分自身の個人的利害から投票行動を行うので社会全体の公正さから政治が行われるということは非常に難しいと思います.

そういうことから常に弱い立場の人が企業活動の拡大の為に犠牲になったり戦争を繰り返したりという愚かな歩みを続けるわけですが、だからといって民主主義を諦めてはいけないと思うのです。日本に民主主義が育っていくにはこれから100年200年とこうした失敗や戦いを繰り返す中で西洋的な民主主義や人権、自由といった価値観と日本の伝統的な価値観が結び合わせて日本独自の民主的な歩みというものが形成されていくと思いますので諦めず地道に今できることをしていくこれより他ないのではないでしょうか。